2014年11月29日(土)
甲府市湯村温泉のホテルから
 甲府の湯村温泉。前日は雨模様、予報ではこれからよい天気になるとのこと、でも朝のうちはまだ雲が多く、富士山も見えていませんでした。午前8時少し前に西の空が晴れ、朝日に照らされた南アルプスを望むことができました。が、しばらくしたら山々はまた雲に隠されてしまいました。以下の写真はわずかな間にホテル11階から窓ガラス越しに撮ったものです(2014年11月27日)。

 右の唐松岳は櫛形山の山稜の北のピークです。白峰三山(北岳、間ノ岳、農鳥岳)の農鳥岳が朝日を受けて映えています。手前の大崖頭山(おおがれあたまやま)は、夜叉神峠から辻山、鳳凰三山(薬師岳、観音岳、地蔵岳)へ続く尾根上にある杖立峠の近くのピークで、標高2186mは三角点ピークです。この尾根の背後に間ノ岳が真っ白な頂上をちょっぴり覗かせています。この時期でなければ気がつかないでしょう。
 甲斐駒ヶ岳がほぼ三角形の魅力的な姿をしています。黒戸山は甲斐駒の黒戸尾根の中間の、大岩山は日向八丁尾根の中間の山です。


 農鳥岳から甲斐駒ヶ岳までです。辻山から鳳凰三山の稜線の手前の尾根の左のピークが千頭星山(せんとうぼしやま)、右のピークが御所山です。燕頭山(つばくろあたまやま)は地蔵岳から麓の御座石鉱泉に下りる途中のピークです。


 農鳥岳の周辺を拡大します。大唐松山は農鳥岳から東に延びる大唐松尾根上の山です。大崖頭山の尾根を左にたどり、農鳥岳の左下で、大唐松山の右下の地点が夜叉神峠です。


 鳳凰三山(薬師岳、観音岳、地蔵岳)を拡大します。地蔵岳山頂のオベリスク(地蔵仏)が確認できます。地蔵岳と赤抜沢ノ頭(あかぬけざわのあたま、あかぬけざわのかしら)との鞍部の“賽の河原”には地蔵菩薩が立ち並んでいるとのことです。


 最後に甲斐駒ヶ岳をクローズアップします。双児山(ふたごやま)、駒津峰(こまつみね)は北沢峠から甲斐駒ヶ岳への尾根ルート上の山です。北沢峠-双児山-駒津峰-甲斐駒ヶ岳-鋸岳の稜線は長野県と山梨県の県境です。
2014-11-29 12:02
2014年11月22日(土)
中部横断自動車道の佐久から
 湯ノ丸山から地蔵峠に戻り、明後日から冬季閉鎖になる林道を池の平湿原入口の駐車場へ、付近を見分した後、その日は新鹿沢温泉の山ノ湯でくつろぎました。
 翌朝、あたりに小雪が舞い始めました(2014年11月15日)。山はあきらめて小諸へ戻ることにしました。地蔵峠のあたりはうっすらと白くなっていましたが、峠を越えたら曇り空でした。中山道の望月宿と茂田井宿(もたいしゅく)を訪ねました。
 帰途につく頃には晴天になっていました。中部横断自動車道の佐久南ICから佐久小諸JCTまでの区間は、前方に浅間山の眺望が広がります。今回は助手席の相棒が撮った写真を借用させていただきました。

 浅間山と並ぶ前掛山(まえかけやま)は内側の外輪山、剣ヶ峰、黒斑山(くろふやま)は外側の外輪山です。高峯山(たかみねやま)は“花の百名山”のひとつ、展望もよいとのことです。篭ノ登山(かごのとやま)は東峰と西峰から成り、東篭ノ登山には一等三角点が置かれており、山頂は360度の展望を誇るそうです。三方ヶ峰(「みかたがみね」あるいは「さんぽうがみね」)と見晴岳(みはらしだけ)も展望と花の名所のようです。
 浅間山の右手の裾野に浅間隠山が頭を出しています。鼻曲山(はなまがりやま)と留夫山(とめぶやま)は長野県と群馬県の県境の山です。右端のピークは軽井沢町の真ん中あたりにある離山(はなれやま)でしょう。

2014-11-22 10:03
2014年11月21日(金)
湯ノ丸山頂から
 長野県東御市と群馬県嬬恋村の県境にある地蔵峠から湯ノ丸山(標高 2101m)に、山の相棒と一緒に登りました(2014年11月14日)。この秋、最大の寒気に見舞われた日で、上空は晴天でしたが山頂は冷たい強風が吹いていました。素晴らしいパノラマを期待したのですが、残念ながら遠方の山々は雲に覆われ、御嶽山、乗鞍岳から北アルプスの山々などは望めませんでした。

 ちょうど南の方角に富士山を望むことができました。富士山のすぐ左のピークは瑞牆山(みずがきやま)のようです。毛無山塊のうっすらとした山並が確認できます。主峰赤岳をはじめとする八ヶ岳の山々は雲に覆われていました。
 平地は佐久盆地、市街地は佐久市です。


 北の方角に根子岳(ねこだけ)と四阿山(あずまやさん)が位置しています。根子岳、四阿山の南西部の広い裾野の高原が菅平高原です。四阿山の右方に御飯岳(おめしだけ)と横手山が見えます。根子岳の左側遠方に妙高の山々があるのですが、山頂付近は雲に隠されています。左手前の大松山(おおまつやま)は菅平高原の西端の山です。


 妙高の方面です。左の高妻山(たかつまやま)は長野県と新潟県の境に位置し、戸隠連峰の最高峰です。高妻山の右背後に乙妻山(おとつまやま 2318m)が重なります。地蔵山は高妻山の北の山です。地蔵山の手前の濃い山影が飯綱山(飯縄山とも、読みはどちらも「いいづなやま」1917m)と飯綱山南峰です。
 天狗原山(てんぐはらやま)は妙高山域の山です。雲のために妙高三山(妙高山 2454m、焼山 2400m、火打山 2462m)のピークははっきり確認できません。濃い山影は黒姫山です。神奈山(かんなさん)は妙高の外輪山のひとつです。
 右端の斑尾山(まだらおさん)は低い山ですが北信五山(妙高山、黒姫山、飯縄山、戸隠山、斑尾山)に数えられています。


 四阿山の左側です。御飯岳(おめしだけ)と黒湯山(くろゆさん)は長野県と群馬県嬬恋村の境界にある山、志賀山(しがやま)は志賀高原の中心にある山です。寺子屋峰(てらこやみね)はその背後の山で、三角点(2125m)のピークを寺子屋峰といい、最高点(2130m)のピークは金山沢ノ頭ということもあるようです。横手山(2307m)は志賀高原の2番目に高い山です(最高峰、裏岩菅山(うらいわすげやま 2341m)は横手山の背後で見えません)。横手山の山腹を通る道路は草津志賀道路(国道292)です。無名の2217mのピークは国道の山田峠と渋峠の中間付近のピークです。右端の白根山は草津白根山です。


 東を向くと、浅間山、内側外輪山の最高峰の前掛山、外側の外輪山の最高峰の黒斑山(くろふやま)が重なるようにそびえています。手前の2つの山は西篭ノ登山(にしかごのとやま)と東篭ノ登山です。東篭ノ登山の尾根を左にたどると雲上の丘、見晴岳に到ります。写真左に浅間隠山(あさまかくしやま)が確認できます。

2014-11-21 09:26
2014年11月02日(日)
信州側から八ヶ岳
 10月の半ばごろ、奥蓼科温泉に休養に行きました(2014年10月17日)。ちょっと取り込み中で、整理するのを怠っていましたので、前の書き込み(「雁ヶ腹摺山」)と掲載の順序が逆となってしまいました。

 茅野市の三井の森蓼科ゴルフ倶楽部の西、泉野から豊平に向かう道路から望む八ヶ岳です。八ヶ岳南端の編笠山(あみがさやま)から西天狗岳まで見わたすことができます。ギボシ(2700m)は権現岳西峰のことです。権現岳の最高峰の東峰(2715m)は西峰の背後になります。
 横岳は奥の院のあるピーク(2829m)が最高峰で、赤岳についで八ヶ岳で2番目に高いピークです。少し南寄りにある横岳三叉峰(さんしゃほう)の標高は2825mです。
 峰の松目(みねのまつめ)は硫黄岳の西尾根上のピークです。天狗岳の西尾根上のピーク、第2展望台の標高は等高線からの推定値です。
 深田久弥の『日本百名山』の「八ヶ岳」の記述の中に「詮索好きな人のために、その八峰と称せられるものを挙げれば、西岳、編笠山、権現岳、赤岳、阿弥陀岳、横岳、硫黄岳、峰の松目。」とありますが、ここから見たら、西岳と編笠山はどちらか一つにして、天狗岳を加えたいです。


 赤岳と阿弥陀岳を拡大します。画像処理を施し、コントラストを改善しました。赤岳の頂上山荘と展望荘が確認できます。


 箕冠山(みかぶりやま)、根石岳、天狗岳を拡大します。天狗岳は2つのピークを持ちますが、東天狗岳は西天狗岳の背後になります。天狗岳の西尾根上の第1展望台と第2展望台は通称です。
 根石岳と箕冠山の鞍部にある根石岳山荘が確認できます。


 「湯みち街道」の途中にある御射鹿池(みしゃかいけ)は紅葉の時期で、観光名所になっているようです。片側車線に観光バスが2台、他に乗用車が数台止まっていました。

2014-11-02 21:27
2014年11月01日(土)
大峠から雁ヶ腹摺山へ
 ようやく天気のよい日が続くようになりました。暇を見て、中央道へ、大月ICでおりて大峠(おおとうげ 1560m)まで車で入り、そこから雁ヶ腹摺山(がんがはらすりやま 1874m)へ登りました(2014年10月30日)。

 大峠の駐車場前からも富士山を眺めることができます。次の写真で、富士山頂の下、間近のピークは滝子山です。滝子山の三角点の標高は1590mですが、最も高いピークには標高1620mという標識が立っています。滝子山から右へ続く尾根は大谷ヶ丸に到る尾根です。この尾根の向こうに三ッ峠が見えます。三ッ峠は開運山(1785m)、御巣鷹山(1775m)、木無山(1732m)の総称です。最高峰の開運山が通称の三ッ峠山です。画面上でクリックして拡大すれば、三ッ峠山と御巣鷹山の頂上に立っているアンテナが確認できるでしょう。


 大峠から1時間ほどで雁ヶ腹摺山(がんがはらすりやま)の山頂に着きます。この頂上からの富士山の眺望は見事です。滝子山から大谷ヶ丸への尾根の向こうの尾根は、鶴ヶ鳥屋山(つるがとやさん)から本社ヶ丸(ほんじゃがまる)、清八山へ続く尾根で、大月市と都留市の境界です。この向こうに三ッ峠山と御巣鷹山が見えます。ただし富士山以外の方角は樹木に遮られて何も見えません。


 雁ヶ腹摺山からの富士山は五百円紙幣の裏側に印刷されていた富士山の図の原画とのことです。手元に記念に保存していた500円札がありましたのでスキャナーで画像ファイルにしてみました。上の写真と比べてみますと同じ構図であることがわかります。


 雁ヶ腹摺山の山頂から大峠方面へ少し降りたところに大岩があり、ここは西から南にかけて開けており、牛奥ノ雁ヶ腹摺山から黒岳、白谷丸(しらやまる)、大蔵高丸(おおくらたかまる)、ハマイバ丸、大谷ヶ丸(おおやがまる)、滝子山までの小金沢連嶺が一望できます。白谷丸と大蔵高丸の間のくびれたところに湯ノ沢峠があります。峠の場所はここからは見えません。この尾根の向こうに南アルプスが望めます。大谷ヶ丸の右上のピークは御坂山塊の黒岳です。左端の杓子山(しゃくしやま)と鹿留山(ししどめやま)は道志山塊に属する山です。


 山を眺めていたら突如、山あいに飛行機が低空飛行で飛んできました。写真中央やや左寄りのハマイバ丸の辺りで旋回して飛び去りました。


 南アルプスはシルエットだけですが、広河内岳(ひろごうちだけ)、塩見岳、荒川岳(悪沢岳)、赤石岳、聖岳(ひじりだけ)、上河内岳(かみこうちだけ)のピークが確認できます。赤石岳−聖岳−上河内岳の稜線は静岡県と長野県の県境ですが、笊ヶ岳(ざるがたけ)−布引山(ぬのひきやま)の稜線は山梨県と静岡県の県境です。


 富士山の左側は御正体山(みしょうたいやま)まで望むことができます。御正体山は道志山塊の最高峰です。鹿留山(ししどめやま)、杓子山も道志山塊の山です。杓子山は富士山の眺めのよい山の一つだそうです。
2014-11-01 15:34
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