2015年10月28日(水)
西吾妻にて
 裏磐梯から西吾妻スカイバレーを通って山形県米沢市へ、天元台ロープウェイ乗り場より1kmほど入ったところにある新高湯温泉を訪れました。翌日、ロープウェイで天元台高原(標高1350m)へ、そこからリフトを3つ乗り継いで標高1820mまで上がります。そこから吾妻連峰の最高峰の西吾妻山(2035m)を何とか往復しました(2015年10月23日)。晴れてはいたのですが遠方は霞んでいました。
 磐梯山の近くを通っているのに,行くときは濃霧の中、帰りはかすかなシルエットのみで、今回は磐梯山を明瞭に望むことはできませんでした。

 天元台高原からほほ西方の眺望です。東鉢山(とうばちやま)は福島-山形県境に位置する山で、西吾妻スカイバレーは東鉢山から南東1kmの白布峠(しらぶとうげ)で福島県から山形県に入ります。福島県側の東鉢山の南斜面のカーブの連続を「東鉢山七曲り」と呼んでいるようです。小東鉢(ことうばち)は天元台高原のちょうど西、間近にあるピークです。
 米沢市南部にある兜山(かぶとやま)は、山頂から米沢市が一望できるそうです。1601年に上杉家が会津から米沢へ移封した後に、城下を整備するために直江兼続がこの山頂から城下を眺めて基盤整備の町割りを決めたといいます。


 リフトの終点から西吾妻山に向けて40分ほど歩いた所にある梵天岩(ぼんてんいわ 1999m)手前の視界の開けたところから吾妻連峰のめぼしい山々が望めます。
 東大巓(ひがしだいてん)、継森(つぐもり)、中吾妻山は手前にある南北に連なる稜線上のピークです。家形山(いえがたやま)、一切経山(いっさいきょうざん)、前大巓、東吾妻山はその背後に南北に連なる稜線上のピークです。ここから見ても家形山は山容が屋根の形に似ています。昭元山(しょうげんざん)は家形山と東大巓の中間のピークです。昭元山、東大巓、梵天岩、西吾妻山は福島-山形県境に位置します。
 なお一切経山南の大穴火口は噴火警戒レベル2、半径500m以内の立入規制中です。
 また「巓」とは、広辞苑によると、山の頂という意味です。

2015-10-28 20:51
2015年10月04日(日)
高ボッチの山頂から
 高ボッチの駐車場から5分ほど歩いて山頂(標高1665m)に立つと360度の展望が広がっていました(2015年9月30日)。北アルプスの山々は前回の「高ボッチの駐車場から」に載せましたので、ここでは八ヶ岳、富士山、南アルプス、中央アルプス、木曽御嶽山を取り上げましょう。

 富士山と八ヶ岳の山々です。蓼科山、北横岳(横岳)、縞枯山、天狗岳(東天狗岳と西天狗岳)は通常、北八ヶ岳と総称します。横岳、赤岳、権現岳、編笠山は南八ヶ岳です。
 富士山がだいたい南東方向、左端の鷲ヶ峰がほぼ東の方向です。鷲ヶ峰は八ヶ岳には含まれません。霧ヶ峰高原のすぐ北に位置するピークです。


 八ヶ岳の北部です。右端の硫黄岳を除き北八ヶ岳の山々です。硫黄岳は南八ヶ岳に含めます。


 南八ヶ岳の山々です。横岳の山頂はギザギザの小ピークがいくつもありますが、奥の院のピーク(標高2829m)が最高です。権現岳(ごんげんだけ)は東峰(2715m)と西峰(ギボシ、2710m)からなりますが、この方向からはほとんど重なってしまいます。


 富士山と南アルプスの山々です。手前は諏訪湖です。ここから見る北岳は左右対称の綺麗な形状です。右端の前聖岳(まえひじりだけ)がほぼ南の方向です。


 南アルプスの主要部を拡大します。南アルプスの主峰、北岳と間ノ岳は、甲斐駒ヶ岳−アサヨ峰−仙丈岳の稜線(山梨県と長野県の境界)の向こう(山梨県側)に位置します。鋸岳は第1高点の標高(2685m)です。すぐ右隣の尖峰が鋸岳三角点のピーク(2607m)です。


 南アルプスの南部です。間ノ岳−塩見岳−赤石岳−大沢岳の稜線は静岡県と長野県の境界です。悪沢岳(荒川東岳または荒川岳)、奥聖岳は境界より少し静岡県側に位置します。奥茶臼山は悪沢岳の西、長野県下伊那郡大鹿村に位置します。


 中央アルプスの山々が南南西ないし南西の方角に見えす。麦草岳、木曽前岳、木曽駒ヶ岳、宝剣岳、空木岳(うつぎだけ)は中央アルプスの主稜線上にあります。経ヶ岳(きょうがたけ)−仏谷(ほとけだに)−坊主岳(ぼうずだけ、写真の範囲にはありません)は中央アルプス北部、塩尻市と伊那の境界の尾根です。


 西南西の方向に、昨年の噴火で多数の登山者が犠牲になった木曽御嶽山がどっしりとした姿を見せています。その最高峰の剣ヶ峰が主峰、摩利支天山、継子岳は外輪山のピークです。王滝頂上は、王滝口登山道と外輪山との合流点です。
2015-10-04 22:14
2015年10月03日(土)
高ボッチの駐車場から
 久しぶりに山が見えそうな晴天となった9月最後の日(2015年9月30日)、長野道の岡谷ICで下りて高ボッチに向かいました。国道20号の高ボッチ入口には標識が掲げられていますが、カーナビが示す入口はそれと異なっており、うっかり通過、しかしカーナビが指示した道は普通車が通れるような道ではありませんでした。山の道に関してはカーナビの指示は適切でないことがけっこう多いので注意が必要です。
 高ボッチの駐車場には昼過ぎに着きました。車を降りると眼前に北アルプスの雄大な眺望が広がっていました。以下の写真は画像処理してコントラストを強調しました。

 まずは槍・穂高連峰です。槍ヶ岳の右に北鎌尾根の独標があります。常念岳、横通岳(よことおしだけ)、大天井岳(おてんしょだけ)の稜線も目だちます。野口五郎岳は大天井岳−燕岳の稜線の背後の山です。


 穂高連峰を拡大します。


 槍ヶ岳の付近を拡大します。大喰岳(おおばみだけ)の右下、手前の山は蝶ヶ岳です(山頂近くの三角点の標高は2664.3m)。


 常念岳から白馬岳まで見えていました。鹿島鑓ヶ岳は双耳のピークをもち、南峰の標高は2889m、北峰は2842mです。北の方はだいぶ霞んでいますので、白馬鑓ヶ岳の山頂付近は石灰岩が多いとのこと、それで白っぽいためか、ピークがわかりにくいです。


 燕岳から蓮華岳の間を拡大しました。ちょっと頭をのぞかせている南沢岳は黒部湖の向こう側に位置します。餓鬼岳の右に立山の大汝山(おおなんじやま)、別山(べっさん)が見えます。

2015-10-03 08:59
2015年10月02日(金)
釈迦堂PAから
 この夏は8月下旬から9月半ば頃までほとんど連日の雨模様、またその後も晴れても山々が眺望できるような晴天はなかったのですが、9月の最後の日(2015年9月30日)、山が望めそうな晴天となりました。早速、中央道へ、例によって釈迦堂PAの遺跡博物館への階段を上がり、山々(南アルプスと奥秩父の山々)を久しぶりに遠望しました。ただし、けっこう霞んでいましたので以下の写真はコントラストを改善しました。

 西方に南アルプスの山々が見えます。日本で2番目に高い北岳、奥穂高岳と並んで3番目の間ノ岳、鳳凰三山(薬師岳、観音岳、地蔵岳)、甲斐駒ヶ岳です。手前は甲府盆地、甲府の市街地です。


 西南西の方角に荒川岳(悪石岳または荒川東岳、千枚岳)と小赤石岳、赤石岳が見えます。とても霞んでいましたが、画像処理したら山の奥行きも明瞭になりました。


 ほぼ北方に奥秩父の金峰山、朝日岳、北奥千丈岳、国師岳(国師ヶ岳)が見えます。拡大すると金峰山頂の五丈岩が確認できます。手前の小楢山、大沢ノ頭(大沢山)は山梨市牧丘町に位置します。


 国師岳の左方に連なる奥秩父の山々です。トサカは北奥千丈岳から黒金山に到る稜線上のピークです。笹平は、主脈稜線上の木賊山と破風山の間の鞍部です。

2015-10-02 09:49
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