2014年11月01日(土)
大峠から雁ヶ腹摺山へ
 ようやく天気のよい日が続くようになりました。暇を見て、中央道へ、大月ICでおりて大峠(おおとうげ 1560m)まで車で入り、そこから雁ヶ腹摺山(がんがはらすりやま 1874m)へ登りました(2014年10月30日)。

 大峠の駐車場前からも富士山を眺めることができます。次の写真で、富士山頂の下、間近のピークは滝子山です。滝子山の三角点の標高は1590mですが、最も高いピークには標高1620mという標識が立っています。滝子山から右へ続く尾根は大谷ヶ丸に到る尾根です。この尾根の向こうに三ッ峠が見えます。三ッ峠は開運山(1785m)、御巣鷹山(1775m)、木無山(1732m)の総称です。最高峰の開運山が通称の三ッ峠山です。画面上でクリックして拡大すれば、三ッ峠山と御巣鷹山の頂上に立っているアンテナが確認できるでしょう。


 大峠から1時間ほどで雁ヶ腹摺山(がんがはらすりやま)の山頂に着きます。この頂上からの富士山の眺望は見事です。滝子山から大谷ヶ丸への尾根の向こうの尾根は、鶴ヶ鳥屋山(つるがとやさん)から本社ヶ丸(ほんじゃがまる)、清八山へ続く尾根で、大月市と都留市の境界です。この向こうに三ッ峠山と御巣鷹山が見えます。ただし富士山以外の方角は樹木に遮られて何も見えません。


 雁ヶ腹摺山からの富士山は五百円紙幣の裏側に印刷されていた富士山の図の原画とのことです。手元に記念に保存していた500円札がありましたのでスキャナーで画像ファイルにしてみました。上の写真と比べてみますと同じ構図であることがわかります。


 雁ヶ腹摺山の山頂から大峠方面へ少し降りたところに大岩があり、ここは西から南にかけて開けており、牛奥ノ雁ヶ腹摺山から黒岳、白谷丸(しらやまる)、大蔵高丸(おおくらたかまる)、ハマイバ丸、大谷ヶ丸(おおやがまる)、滝子山までの小金沢連嶺が一望できます。白谷丸と大蔵高丸の間のくびれたところに湯ノ沢峠があります。峠の場所はここからは見えません。この尾根の向こうに南アルプスが望めます。大谷ヶ丸の右上のピークは御坂山塊の黒岳です。左端の杓子山(しゃくしやま)と鹿留山(ししどめやま)は道志山塊に属する山です。


 山を眺めていたら突如、山あいに飛行機が低空飛行で飛んできました。写真中央やや左寄りのハマイバ丸の辺りで旋回して飛び去りました。


 南アルプスはシルエットだけですが、広河内岳(ひろごうちだけ)、塩見岳、荒川岳(悪沢岳)、赤石岳、聖岳(ひじりだけ)、上河内岳(かみこうちだけ)のピークが確認できます。赤石岳−聖岳−上河内岳の稜線は静岡県と長野県の県境ですが、笊ヶ岳(ざるがたけ)−布引山(ぬのひきやま)の稜線は山梨県と静岡県の県境です。


 富士山の左側は御正体山(みしょうたいやま)まで望むことができます。御正体山は道志山塊の最高峰です。鹿留山(ししどめやま)、杓子山も道志山塊の山です。杓子山は富士山の眺めのよい山の一つだそうです。


2014-11-01 15:34
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