南部陽一郎   

Yoichiro Nambu
(1921-2015)
東京に生まれ福井で育ち アメリカ国籍

自発的対称性の破れの発見


https://ja.wikipedia.org/wiki/南部陽一郎 から

1960年 「対称性の自発的破れ」の理論を提唱.この理論は素粒子論にとどまらず,物理の世界観に大きなインパクトを与えた.ヒッグス機構,電弱相互作用の統一理論の基礎ともなった.
1965年 クォークが、3つの色になぞらえられる対称性をもつことを提唱.量子色力学のさきがけとなった.
2008年 素粒子物理学および原子核物理学における“自発的対称性の破れ”の機構の発見によりノーベル物理学賞を受賞.小林誠氏,益川敏英氏とともに共同受賞.


“自発的対称性の破れ”
 ある対称性をもった系が、エネルギー的に安定な、より対称性の低い系へ移ることを“自発的対称性の破れ”という.
 身のまわりの譬えでいうと、人は右手を使っても左手を使ってもよいのに、右手を使う右利きの方が多い.また、本来は右でも左でもよかったはずなのに心臓は左側にある.生物の進化の中で自発的に対称性が破れた結果であるといえよう.

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