ヘルムホルツ |
Hermann Ludwig Ferdinand von Helmholtz
(1821-1894)
ドイツ ポツダム(Potsdam)の生まれ
物理学、化学、数学から医学、生理学までの多岐の分野にわたって顕著な功績を残している。
1847年 熱力学第1法則(エネルギー保存則)を提唱。マイヤー、ジュールとともにエネルギー保存則の確立者の一人とみなされている。 1849年 神経を伝わる信号の速度を測定。 1851年 検眼鏡を発明。 1858年 渦の運動に関する流体力学理論(ヘルムホルツの渦定理)を展開。 1863年 音色は、楽音に含まれる倍音の種類、数、強さによって決定されることを解明した。 1882年 ギブズ-ヘルムホルツの式(Gibbs-Helmholtz equation:熱力学における内部エネルギーまたはエンタルピーと、自由エネルギーの間の関係式で、1876年にギブズが理論的に導出した)を実験的に証明した。 1892年 光の分散に関する電磁気学的理論を確立。
「光の分散」とは物質の屈折率が光の波長に依存すること。(物質中の光速度)=(真空中の光速度)÷(屈折率) であるから、物質中の光速度が波長に依存することでもある。1894年 光の三原色理論を完成。三原色説は 1802年にヤング(Thomas Young)によって提唱された。ヘルムホルツは「網膜には赤色、緑色、青色に感じる3種の受光器(錐状体)が存在し、すべての色の特性は、これら錐状体の応答量の割合で示される」ことを究明した。
赤、緑、青の3つの光の混合であらゆる色を再現できることは、カラーテレビをはじめとするすべてのディスプレイの映像構成の原理である。