マイケル・ファラデー |
Michael Faraday
(1791-1867)
イギリス,現在のロンドン南部で生まれる
家が貧しく小学校も満足に通っていないが,科学史上で最も影響を及ぼした科学者の1人といわれている.
1821年 電動機(モーター)を発明. 1825年 ベンゼン C6H6 を発見. 1831年 電磁誘導を発見.電磁気学史上の画期的な発見である.
ジョセフ・ヘンリーが数ヶ月早く発見したが,ファラデーの方が先に発表したので“ファラデーの(電磁誘導の)法則”と呼ばれている.1833年 “ファラデーの電気分解の法則”を発見. 1836年 コンデンサを使った誘電率の研究. 1837年 近接作用の立場から電場,磁場の概念,電気力線,磁力線の概念を導入. 1838年 真空放電におけるファラデー暗部の提唱. 1845年 “ファラデー効果”を発見.
ファラデー効果とは,磁場の中の透明な物質中を,磁場に平行な方向に直線偏光が通過するとき,偏光面が回転する現象.1849年 “場”(filed)という語を最初に使った.
ファラデーによって導入された力線(電気力線,磁力線),場(電場,磁場)の概念はマクスウェルによって数式化された.
コンデンサの静電容量の国際単位“ファラッド”(記号 F)はマイケル・ファラデーにちなむ.